邪神街 上 (ファントムゾーン)


カバーおよび本文中のイラスト:末弥純

価格:1000円+税

サイズ:ノベルズ

頁数:256頁

ISBN:978-4798-3036-0

《邪神街 上》
御影町≠ェ消えた。人々は信州にあるその街≠フ記憶をなくし、歴史の記録からさえも消え去るという怪現象が起こっていた。その集団記憶喪失事件の取材を命じられた、オカルト雑誌の女性記者・深町彩乃は、出張中の電車内で少年、藤木ミチルと出会う。東京の親戚の家に遊びに行っていたミチルは、ある日突然、叔母からこう言い放たれた。「あんた、いったいどこの子?」やむを得ず故郷である信州へと戻って来たが、彼が降りるはずの駅が消失していた……。ネタの気配を感じた彩乃は街のことを少年に質問するが、はっきりとした記憶がないという。「ぼく……怖いんだよ。本当はあそこに帰りたくなんかなかったんだ」少年の双眸からポロリと大粒の涙がこぼれ落ちた。彩乃は行き場をなくした少年と行動を共にすることにしたが、それは血塗られた逃避行の始まりでもあった。奇妙な黒衣の聖職者司祭≠ノ狙われるミチル。逃亡する彩乃と少年に、魔物に変貌した人々が襲いかかる。今にも、彩乃が魔物に喰い殺されるという時、突如ロングコートの大男が現れた。「頼城茂志。ミチルの守護者≠セ」コートの下からショットガンが取り出された。銃口が魔物に向けられ、落雷の如き炸裂音が響き渡る。彼らは消失した街御影町≠ノ潜入するものの、街≠ヘ古き邪神≠フ一族ザイトル・クァエ≠ノより、人々の畏れを具現化した名状しがたい世界と化していた。そしてミチルは、魔物を斃す存在といわれる発現者≠ナあるがゆえに、司祭≠フ魔手に捕らわれる。
――ハードボイルドの鬼才が描く震慄のホラーアクション!
《著者紹介・樋口明雄》
1987年「ルパン三世 戦場は、フリーウェイ」でデビュー。2008年『約束の地』で日本冒険小説協会大賞受賞。2010年同作品で大藪春彦賞受賞。2013年「海からの視線」(『インスマスの血脈』収録)を上梓。
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